子供の身長を伸ばしたいと願っているご両親は多いと思います。

特に低身長のお子様をもつ親御様はより悩みも深いのではないでしょうか?

身長は成長期に伸びなかったら大人になってから伸びる可能性は極めて低いです。

だからこそ成長期という短いけど人生において大切な期間をいかに過ごすのかが今後の人生を左右すると言っても過言ではありません。

どう過ごすべきか、何を摂取したらいいかなどご紹介できたらと思います。

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子供の身長はどうして伸びるのか

大人の骨と違い子供の骨には骨端線、別名を成長線とも呼ばれる骨の両端にある軟骨が存在します。

この部分が骨を伸ばすうえではとても重要。

この骨端線には骨の細胞が密集して沢山存在しています。

 

この骨端線の近くには古くなった骨を壊す「破骨細胞」と古くなって壊された骨に代わり新しい骨を作る「骨芽細胞」がたくさん存在しています。

成長期になると骨端線にある骨芽細胞が活発に活動し始めるために、新しい骨がつくられて行くことで骨が成長して身長が伸びます。

ですが、骨端線は思春期を過ぎるころから徐々に消えていき、20歳ころにはほとんどの人は無くなります。

ですので、骨端線は成長期が終わる前までの子供にしかありません。

 

身長が伸びるメカニズム

身長が伸びるメカニズムは、古くなった骨を骨端線付近に存在する「破骨細胞」が溶かし、カルシウムとコラーゲンに分解して体内に戻します。

その後に、新しい骨を作る「骨芽細胞」がコラーゲンを基にして骨の基礎を作ります。

その基礎となったコラーゲンに血液が運んできたカルシウムが吸着することで、強くて硬い前の骨よりも長い骨が新しく出来上がります。

ところが骨端線は、成長期を過ぎるころから柔らかさを失い徐々に硬くなって消えてしまいます。

それに同調するように身長もあまり伸びなくなるメカニズムなんですね。

 

 身長と栄養

昔から牛乳を飲むと背が伸びると都市伝説のように言われてきました。

これは、骨の主成分であるカルシウムがたくさん含まれているため。

しかし、カルシウムは骨を強くする栄養素であり、骨を伸ばす方には大きく関与しません。

骨を伸ばす栄養素はタンパク質であり、身長を伸ばすのにかかせない栄養です。

なぜなら、タンパク質は骨の材料にも、成長ホルモンの材料にもなるから。

その他にも、筋肉や皮膚、髪の毛、DNA、RNAなどあらゆる細胞になります。

タンパク質は、いろいろなところで消費されるので特に多く摂取する必要があるのです。

子供の発育期には大人よりも多くのタンパク質を必要とします。

 

タンパク質が身長に及ぼす影響

タンパク質が身長に与える影響の大きさは、仏教と戦後の日本の歴史を振り返ると分かります。

仏教が伝来していなかった古墳時代は男性が162cm、女性が151cm程度でした。

しかし、肉食が完全に禁止された江戸時代では男性155cm、女性143cmと低くなっています。

古墳時代と江戸時代身長差を比較すると、その平均身長の差は、なんと約7センチにもなります!

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江戸時代は、日本の歴史で一番平均身長が低い時代と言われています。

戦後、炭水化物中心の日本食から、肉などのタンパク質の多い欧米食をとるようになって平均身長が飛躍的に伸びました。

もちろん、その他の食糧事情の違いもありますが、医学的に見ても、炭水化物中心の食事より、タンパク質中心の食事のほうが背を伸ばすといえます。

 

カルシウムとマグネシウム

カルシウムの吸収を助けるマグネシウム。

骨を形成しているのはカルシウムだと言われるのでたっぷり摂ろうとしがちですが、実はカルシウムはそれ単体ではうまく作用することができません。

ひとりで骨の形成をしようとすると骨にうまく働きかけることができません。

それどころかカルシウムが骨から溶け出してしまうのです。

血液中のカルシウム濃度は上がりますが骨の成長には意味がなかったりします。

 

そこで、骨の成長に必要になるのが『マグネシウム』の存在。

マグネシウムはカルシウムがきちんと骨に働きかけることができる状態にしてくれて、骨自体の質を上げて強く健康にもしてくれるのです。

もちろん、マグネシウムだけでも骨を作ることはできませんので、カルシウムとマグネシウムの双方が合ってこそ、働きかけることができるんですね。

また、カルシウムとマグネシウムは骨だけではなく筋肉を動かすうえでも大事です。

 

マグネシウムとカルシウムの黄金比

マグネシウムの効果を発揮するために摂取の際にはカルシウム2に対して、マグネシウム1の割合が理想とされています。

ですが、なかなか比率通りに摂取は難しいのですよね。

そこで、サプリメントでの補給をオススメします。

 

ちなみに、男の子の場合、小学校にあがるまでは100mg前後のマグネシウムが必要。

そこから少しずつ増えていき、中学生では290mg、高校生では360mgマグネシウムが必要です。

女の子の場合は中学生までは男の子と一緒ですが、高校生では310mgです。

カルシウムはマグネシウムの2倍の量が必要なので、摂取するカルシウムの量は上記の2倍の量が必要という事になります。

 

最も重要な栄養素『亜鉛』

身長を伸ばすのに必要な栄養素として欠かすことができないのが『亜鉛』です。

あまり知られていませんが、亜鉛は子供の成長に大きな影響を与える栄養素のひとつです。

亜鉛はタンパク質の合成に必要な栄養素。

タンパク質を多くとってもこの『亜鉛』が不足していると骨の成長に支障をきたします。

骨が成長しないということは、身長が伸びないということなので亜鉛不足には注意が必要なんですね。

これには科学的な裏付けがあり、高身長の人と低身長の人の亜鉛の摂取量を比べたところ、高身長の人の方が亜鉛の摂取量が多かったというデータがあります。

そのため、身長を伸ばすためには成長期に十分な量の亜鉛を摂取させる必要があるのです。

 

<14歳以下の男女の摂取量>

  • 9~11歳の男女・・・7mg
  • 12~14歳の男女・・・8mg
 

<15歳以上の男性の摂取量>
  • 15~17歳・・・10mg
  • 18~29歳・・・11mg
  • 30~49歳・・・12mg
  • 50~69歳・・・11mg
  • 70歳以上・・・10mg
 

<15歳以上の女性の摂取量>
  • 15~29歳・・・9mg
  • 30~49歳・・・11mg
  • 50~69歳・・・10mg
  • 70歳以上・・・9mg
 

※女性で妊娠中の方や授乳している方は、これらの量に3mgをプラスした量が必要量です。

引用元:http://xn--u9j612gzsdpyt2l8c.com/entry6.html

 

亜鉛は消費されていく

日本人の亜鉛の摂取量は少ないといわれており、子供をはじめ、大人の方も大半は亜鉛不足です。

食生活も加糖ジュ―ス飲んでいたり、ファーストフードを食べていると、どんどん消費されていきます。

偏った食生活をしている人ほど亜鉛不足になってしまいます。

子供はお菓子が好きなので、お菓子の食べ過ぎも亜鉛不足の原因だといえます。

亜鉛が消費されていく理由は、単純にこれらの食品には『亜鉛』が含まれていないから。

 

亜鉛は牡蠣や納豆、豚レバー、牛肉、チーズ、ホタテなどに含まれているので、これらの食品を意識的に食べるようにしてください。

さらに、亜鉛の消費を減らすためにも子供のスナック菓子の食べ過ぎに注意するようにしましょう。

足りない亜鉛はサプリで上手に補う必要もありますね。

 

まとめ

ここまで、子供の身長を伸ばすために必要な栄養素とメカニズムについてご紹介しいて参りました。

子供の身長には遺伝的な要素も多分にありますが、人間が長い歴史の中で平均身長を伸ばしてきた事を考えれば、摂取する栄養素もかなり影響しています。

もちろん、成長に必要な栄養素をその時だけ摂取すれば身長が伸びるという訳ではありません。

長期的な考えの中、普段からの食生活を見直し、子供の身長に影響のいい食材や栄養素を摂取させることが大事ですね。