インターネットやSNSを利用していると『個人情報』の漏洩って気になりますよね。

そして、よく耳にする『IPアドレス』

この『IPアドレス』って個人を特定するものなのでしょうか?

ニュースなどでは、『IPアドレスから犯人を特定』という内容もよく聴きますし・・・。

今回は、過去のネット事件から見る、個人情報セキュリティーとIPアドレスの関連性をコラム形式でご紹介してまいります。

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事件から見えるネット恐喝の事実

2015年にとあるセキュリティ関連会社の社員が、個人情報をインターネット上に公開し個人を恐喝した事件がありました。

その事件の真実を知る私としては、極めてお粗末で稚拙な騒動だったという認識です。

デマにデマが重なり『セキュリティ』という用語にすっかり捉えられ、ますます一般の人がデマを拡散する状況になりました。

まずこの事件で個人情報というのは、IT技術を駆使してサーバーに不正アクセスして個人情報を盗みだしたのではありません。

手口は非常に単純。

SNSで公開しているプロフィールをコピーして、表計算ソフトに張り付ける。

それをネット掲示板に公開しただけのもので、子供でも簡単に出来る稚拙な滑稽な恐喝、そして「脅迫」でした。

 

私の場合、主に公開している個人情報は卒業した高校名と住所は都道府県のみ、しかもそれ以外は名前だけです。

こんなものを公開したところで、それを見た人は「君は~高校出身で~県民だろう?」

と、知ったかぶりが出来るくらいでしょう。

 

つまり、個人情報を例えセキュリティに詳しい人でも(または自称でも)盗めると思えること自体が完全なデマなのです。

安易にこうしたことで他人を脅せば、それだけでも、それに伴い金銭を要求したら恐喝事件になります。

 

本当の犯罪者は正体を明かさない

実際、インターネット上の脅迫や脅し、恐喝の大半は、「ハッカーやクラッカーは、犯行を人に知らせることは絶対しない」

そういう事実を多くの方は知りません。

本当のクラッカーが情報を奪う目的は、「金」という目的や、何かの大企業や国家に関する機密を知るため.

個人情報自体はそれほど高い価値では無いのです。

 

こうした恐喝、脅しの類はネット上では「IPアドレス」という用語と共によく使われます。

これ自体、ネットワーク技術を知らない犯人そのものが情報弱者の一つの証拠なんですね。

次では、IPアドレスとは何かを説明していきます。

 

IPアドレスからは何にもわからない

インターネット上で誰でも理解できる用語に「IPアドレス」があります。

この用語の誤解により、IPアドレスを利用したとされる『脅し』や『脅迫』がよく行われます。

しかし、根本的にIPアドレスでは個人住所が特定できることは絶対ありません。

ネットワークの仕組みとしてあり得ないのです。

個人が契約する一般家庭のモデムなどのネットワーク機器は、プロバイダから支給されます。

このプロバイダと呼ばれる接続業者が、インターネット回線に接続する際に使うのが、「グローバルIPアドレス」と呼ばれるものです。

この「グローバルIPアドレス(識別番号)」は、プロバイダが管理しており、個人へ貸与や販売は特別な契約をしない限り行いません。

従って、全ての一般家庭にあるモデムや通信機器がプロバイダから送られてきたのなら、そのIPアドレスは全部プロバイダの持つサーバーのIPアドレスです。

 

脅しや脅迫、ネットを仲介しての恐喝によく使われるIPアドレスとは、グローバルIPアドレスとして、プロバイダが自由に使い、公開し、空いている番号を好きにネットワーク機器に「識別番号」としてつけているだけなのです。

なので、パソコン自体はIPアドレスが個別に決まっているわけではありません。

また自分で勝手に決めることも出来ないのです。

 

犯罪が起きた際に、警察の捜査令状や、裁判所の開示命令書などがない限り、プロバイダからの個人情報の開示はありえません。

ですので、あなたが犯罪者出ない限り、IPアドレスから個人が特定されることはないのです。

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あなたを脅すのはすべて偽物

インターネット上でデマを信じている不審者、恐喝する犯人から、

「お前のIPアドレスを曝すぞ!」

と、あなたが脅されたのら、

「どうせ全世界に公開されているプロバイダの識別番号なので、いくらでも宣伝してください。」

と言っても構わないです(笑)。

 

IPアドレスは個人を特定できるのではなく、あくまでも利用しているプロバイダのサーバーが何処かを知ることしか出来ないのですから。

恐喝には屈せず、またそうした恐喝や脅しは笑ってスルーするのが懸命です。

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インターネットからあなたを隠す方法

インターネットだけではなく、日本の場合は一般的なIT関連の情報は難しく、また、一般的に理解しがたいために、『デマ』あるいはそれを良いことに脅しや恐喝に使われるのが横行しているのが現状。

その裏返しで、「セキュリティ・ソフトを入れてあるから大丈夫」と思われてしまっています。

しかし、本当のセキュリティとは、デマから派生した上記のような脅しと脅迫、恐喝に対し、焦って誤った対応をする一般の人の無意識な部分にあります。

違法な犯罪ソフトウェアを相手のパソコンに送り、それをユーザーが起動させない限り、個人のパソコンを操作したり、保存された内容を外部から見ることはできません。

 

一番大事なのは、一見無害に見えるソフトウェアや、登録したサービス自体が、セキュリティ上安全であるかどうかを判断する事。

何かのサービスを利用したり、ちょっとした不注意で安易に自分の住所や、電話番号やメールアドレスなどを登録する事。

 

「仮に企業が情報漏洩したところで、実害がない限りは企業は何の責任も無い」

そういった点はよく注意するべきです。

つまり、情報漏洩したとしても、金銭的被害や実害がない限り、不安を解消してくれることは無いのです。

自分の個人情報は自分の責任で、インターネットに公開するべきかどうかを判断するしか無いのです。

恐喝や脅しの類は、その無責任さにつけこむことで成り立っています。

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匿名の危険性とは何か?

最初に紹介した、インターネット上で個人情報を「IPアドレス」から判明して、それを取り出したとされるデマの話。

その後、肝心の犯人の住所と氏名がSNS上からすべて判明してしまいました。

犯人が行った同じ手法でインターネット上に公開されるという何ともお粗末な展開。

結果的に、騒動が起きる前に退職した犯人。

公開したとされる個人情報は、犯人とされる人物の甘いセキュリティ意識のお陰で、中途半端な「公開プロフィール」だけでした。

社会的影響はほとんどなく、公開した犯人が間接的に社会的制裁を受ける形で収束した感じです。

結末はあっけなく、犯人自身が社会的地位を失った形になりました。

 

犯人が一番セキュリティに詳しいと自負しておきながら、そのセキュリティ意識の甘さで社会的制裁を受けてしまったのです。

これは匿名であるがゆえに、かえって迂闊に本人でないと知り得ぬ情報やデーターを書き込むなど、当事者のセキュリティに関する、気の緩みから起こり得る事だという事が言えるでしょう。

騒動では、2つのSNSの中で、全く同じ内容の投稿と、フォローしている人の投稿で、SNS上に相手の顔写真などを公開したため、結果として匿名の意味を成してはいませんでした。

実際の意味では、実名であろうが匿名であろうが、投稿やコメントには余計な個人を特定する内容が無いかどうかが一番問題なのです。

アカウントが別名であるかどうかではなく、「発言が統一して同じである」という部分が、複数のアカウントから判明する。

それらが、プロフィールと合致すれば誰でも恐喝や脅しをしている犯人が誰だか、インターネット上では判明してしまうのです。

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まとめ

「個人情報は、常に自分から何処かで発信している」

この事を常に心に留めておくことが、インターネット上ではIPアドレス以上にセキュリティ上重要なポイントです。

これには、自分の顔写真、あるいは自分のプライベートの写真、自分の友だちや交友関係などは、全て個人情報と繋がります。

こうした情報を果たして何のセキュリティの施策もなしに、インターネット上で垂れ流して良いものでしょうか?

その顔が、仮に犯罪者の近所で見かける顔だとしたら、貴方は、自分は全く知らない犯罪者に情報を無料で、しかもいつでも見られる形で提供しているのと同じです。

インターネット上で、何かの買い物をするとか契約を行う以外は、例え知人でも、安易に住所と顔や年齢などの個人情報を揃えて公開するべきではありません。

場合によっては卒業した学校と同じ同期生が犯罪者に紛れていれば、年齢から何年卒業で自宅がどこであるかを、犯罪者は恐喝や脅し、あるいはデマのために利用するかもしれません。

一般家庭のモデムに付与されるプロバイダが使うIPアドレスは、不定期な期間や時期によって変わります。

しかし、個人情報はどこまでも揺るぎない事実であることは、絶対に忘れない様にしましょう。

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