あじさいは大切に育てて行くと毎年花を咲かせ、
梅雨の時期に目を楽しませてくれる花の1つです。
現在では様々な種類があり、
ポピュラーなものから型が変わった物まであり、
楽しみが広がります。
そんな中あじさいの花が咲かない、枯れてしまうといった事があります。
その原因は枝の剪定えを行う時期や肥料が原因だったり・・・。
今回は「あじさいの育て方」についてご紹介します。
あじさいの種類
約40種
あじさいは非常にポピュラーな花の1つですが、
アジアや北アメリカには約40種類分布しているといいます。
日本でも園芸品種として複数存在し、
花びらに見えるガク部分の型や色が異なる品種があり、
母の日に贈る花としても人気が高いです。
身近なものは「ガクアジサイ」という品種で、
日本に古くより自生している原種の1つであるといいます。
そのガクアジサイを品種改良して作られたのが
最もポピュラーな「ホンアジサイ」
【ここに画像】
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他にも白く変化してゆく「アナベル」や、
星形をした型が魅力的な「墨田の花火」
八重咲きで星の様な型の花を咲かせる
「ダンスパーティ」といった種類は、
鉢植えなどでも人気の品種です。
もちろん地植えとして植えかえれば大きく育ち、
より楽しみが変わるといえます。
あじさいの花が咲かない原因は?
あじさいを育てていて残念なのが、
「枯れる」
「花が咲かない」
といった事です。
大切に育てても現実に起こりえる事ですが、
それには色々な原因があげられます。
あじさいが枯れる原因
・鉢が小さい
・水やりが適切ではない
・植えかえ時期が適期ではない
・直射日光に当たっている
などといった原因があげられます。
鉢植えの場合にはやはり大きめの鉢に植えかえるなどするなど、
根を大きく広げられる環境作りがもっとも重要です。
なお、植えかえ時期は「3~4月」
もしくは「9月頃」が適期です。
鉢植えのあじさいは剪定を行わないと株元が痛み、
翌年に花が咲かない、枯れる原因にもなります。
また、あじさいは直射日光が大変苦手なので、
どうしてもスペースの問題でその場所しか無い場合には、
よしずでカバーするなど工夫が必要です。
あじさいの花が咲かない原因
・植えかえをしない
・剪定を適切に行わない
・日陰に植えている
・肥料を与えなかった
あじさいは基本的に剪定は必要がない植物ではあります。
ですが、全くしないのもあじさいの生育に影響を与えるので、
翌年に綺麗な花を咲かせたいという方は剪定を行いましましょう。
開花が終わった後のあじさいには剪定をしておくと
余計なエネルギーを使わず生育が良くなると言います。
次では花が咲かない原因の剪定とそうでない剪定の方法をみてみましょう。
花が咲かない剪定
剪定をしているのに花が咲かない!
もしかしたら、そんなお悩みを抱えている方もいるではないでしょうか?
剪定をしたからと言って必ずしも翌年に綺麗な花を咲かせるとは限りません。
剪定をする際に、枝元から剪定をしていませんか?
枝元に近い所から剪定をすると、翌年分の花芽まで剪定をしてしまっているで、
当然、花は咲きません。
つまり、知らず知らずに強剪定をしてしまっているという事です。
花を綺麗に咲かせる剪定
翌年も綺麗な花を咲かせたいという事であれば、
開花の終わったあじさいの枝の2節目付近を剪定します。
剪定の時期は花が咲き終わった7月~8月がいいでしょう。
これは地植え、鉢植えのあじさいともに一緒です。
剪定はあじさいを元気に保つことや、
見た目を整えるといった役割もあります。
剪定をする際は、来年も咲かせる枝と、
来年はお休みさせる枝を選んで剪定してみるといいでしょう。
また、日陰で日差しが当たらない状況も
生育が悪くなるという意外性、
そしてあじさいは適度に肥料が必要な樹木であるので、
一度も与えないともなれば生育が悪くなります。
肥料を与える時期は?
あじさいの肥料を与える時期ですが、
剪定と同じ7月~8月。
開花が終わったあとになります。
肥料は緩行性の肥料を与えるだけ十分です。
その後、冬の時期にもう一回、同じ肥料を与えます。
肥料を与えているのに、
花を咲かせない原は肥料のやりすぎが原因の事もあります。
窒素成分が土壌に多く含まれると花を咲かそうとしません。
栄養が十分であれば、あじさい自身が『危機』を感じず、
花芽をつける事をしなくなります。
こうなってしまうと、あじさいの開花は見込めません。
極端な話、地植えのあじさいであれば、
肥料の追肥は必要ないと言ってもいいでしょう。
鉢植えのあじさいについても肥料は少量で大丈夫です。
あじさいの基本的な育て方
あじさいの花の色
あじさいは土のペーハーによって色を変え、
その変化が楽しい花でもあります。
酸性の土なら『青い花』
アルカリ性の土なら『ピンクの花』
土壌を酸性にするなら『ピートモス』あじさいの株元に撒きます。
土壌をアルカリ性にするなら『苦土石灰』を土壌に混ぜましょう。
しかしながら、元々青かったあじさいを、
ピンク色にするというのはそう簡単に上手くいきません。
その多くは、まだら模様や白いあじさいとなり、
見た目にも綺麗とは言えないものばかり。
うまく育てるならば水やりと土の管理にポイントを置き、
育てて行くことになります。
あじさいの育てる環境
あじさいは鉢植え・地植え共に育てる事ができ、
鉢植えの場合には苗ポットの一回りから二回り大きい鉢を用意します。
地植えの場合には日陰に植えてある印象がありますが、
午前中に日差しがあたって冬場に風が当たらない場所を選ぶと
トラブルも少なく育てる事が出来ると言えます。
大きな木があるなどとすれば、
その木陰などでもよさそうです。
あじさいは乾燥が苦手な植物。
鉢植えの場合には土表面が乾いたらたっぷりと水が鉢の底から
流れ出るほど与え、夏場は朝と夜の2回与えます。
地植えの場合には不要で、
日照りが続く様な夏場には株回りに腐葉土やワラを敷き、
土が乾かない様に保湿を高める事をおすすめします。
あじさいは肥料を適度に与える事で花を多く咲かせます。
肥料の与え方については下記を参考にして下さい。
鉢植え・地植えいずれも
・3~4月の苗を植える頃
・花が咲いた後である7~8月頃
・冬12月中旬~2月上旬に1度
花が咲いた時には速効性液体肥料を薄めて
10日に1度くらい与えると育ちがよくなります。
植物を育てる際に必要な「剪定」は、
大きく育っても困らないスペースであれば必要はなく、
樹形や高さを一定に調整したいときだけ、
花が咲き終わった時に剪定します。
高さを整えたい場合には咲き終わった花のすぐ下から切り、
形を整えたい場合には内向きになった枝や、
伸び過ぎている枝を株元から切り落とす事で整えます。
また、あじさいを増やしたい場合には、
・挿し木
・株分け
といった2つの方法で増やす事ができ、
いずれも育てやすいのでおすすめです。
まとめ
剪定のやりかたによっては花を咲かせるコントロールも可能です。
剪定のコツさえつかめば、綺麗なあじさいを咲かせることができますね。
そして、肥料は与え過ぎない事が重要です。
あじさいを育てる場合にはあまり日陰過ぎてもいけませんし、
日に当たり過ぎてもいけないことが解ります。
品種によっては湿度が苦手なものもある様ですが、
多くは水を好む品種が多いので、
適切に水を与える事も大切です。
あじさい育てるのはそれほど手間のかからないものですが、
なんでも「適度」ということがポイントになりそうです。