赤ちゃんの切り傷を綺麗に処置!液体絆創膏やキズパワーパッドは使える?

赤ちゃんがハイハイや
よちよち歩きを始めると、
ぐっと成長を感じますよね。

この前までずりばいしかできず、
2畳ほどのスペースがあれば
遊べていたのに、
アッという間に行動範囲が広がって・・・

うれしい反面、
テーブルの上のものに手が届いたり
危ないものを触って切り傷でも作らないか
心配も増えますよね。

特に赤ちゃんの顔の切り傷は
跡が残らないか、
そもそも赤ちゃんの切り傷なんて
どうやって処置したらいいか
悩みは尽きませんね・・・。

そこで今回は、
赤ちゃんの切り傷の処置の仕方や、
液体絆創膏、キズパワーパッドなどについて
まとめてみましたので、
ぜひ参考になさってくださいね。


赤ちゃんが怪我をした!基本的な応急処置

赤ちゃんは好奇心旺盛で、
危ないものでも触ってしまい
日常的に切り傷を作ってしまいます。

家の中は意外と危険なものが多く、
明らかに危険な、割れたコップや
缶詰の淵、包丁などのほかにも、

紙の端でスッと手を切ってしまったり、
爪切り際に赤ちゃんが動いて
切り傷になってしまったりなど、
気を付けていても
防ぎきれないこともありますよね。

切り傷が出来てしまったら、
すぐに処置をしてあげたいもの。

まず、切り傷の処置で大切なのは、
止血と感染の防止です。
いきなり消毒液や薬をつけてしまうのではなく、
流水で傷口を洗って、ばい菌による
感染防止対策をしましょう。

また、切り傷ができた際の
痛みと驚きで泣いてしまった赤ちゃんを
「大丈夫だよ」
とママが声をかけながら、
気持ちを落ち着かせてあげてください

ママが焦って動揺すると、
赤ちゃんに伝わって余計に
泣いたり暴れてしまい、
処置がしにくくなってしまいます。


赤ちゃんに消毒液は大丈夫?

赤ちゃんの切り傷を
水で綺麗に洗い流して、
ばい菌からの感染を防ぐ。

ということは、よりばい菌が
死滅するように、消毒液を使った方
がいいんじゃないの?

と思うかもしれませんが、
赤ちゃんの処置に消毒液はNGです!!

というのも、そもそも人の体には、
自然治癒力が備わっていますので、
赤ちゃんの傷口を見ていると分かるように、
「浸出液」というものが染み出てきて、
切り傷を綺麗に治してくれます。

消毒液を使ってしまうと、
「浸出液」に入っている、
傷を治す細胞まで殺してしまいます

液体絆創膏やキズパワーパッドOK?

最近では、キズを早く治してくれる
とうたっているキズパワーパッドや、
水に強い液体絆創膏を、
よく使う方も多いのではないでしょうか。

水仕事をする大人はいいとしても、
基本的に赤ちゃんには、
液体絆創膏もキズパワーパッドもNGです。

というのも、せっかく切り傷から染み出た
「浸出液」がキズを処置するのを
妨げてしまうからです。

また、手をよくなめる赤ちゃんの口に
液体絆創膏やキズパワーパッドの破片が
入ってしまっては危険です。


また、赤ちゃんの皮膚は薄く、
物理的な刺激にとても弱いです。
そのため、キズパワーパッドは2歳以下
乳幼児に対する安全性が確立していないため、
そもそも赤ちゃんの処置に使うことはやめましょう。

今の時代はかさぶたを作らないで治す!

そもそもキズが出来てしまってから
治るまでの仕組みをご存知でしょうか。

キズにもいろいろありますが、
簡単に言えば「皮膚の損傷」です。

まず皮膚が損傷すると、

  1. 傷口から出血すると止血しようと血小板が集まってくる。
  2. 白血球が傷で死滅した組織や細菌を除去する。
  3. コラーゲンを生成する細胞が集まり傷口をくっつける。
  4. 表皮細胞が集まり、傷口をふさぐ。

という順番に体自身がキズを処置してくれます。
このメカニズムを助けるような処置であれば
かまいませんので、覚えておくといいですね。

また、最近では
湿潤療法(モイストヒーリング)という
治療方法が注目されてきていて、
従来の、怪我→消毒→ガーゼ→かさぶた
という治療方法が見直されてきています。

湿潤療法ですと、傷口が跡になりにくいことも
わかっていますので、特に赤ちゃんの
キズの処置では、取り入れていきたいですね。

赤ちゃんの切り傷の処置と治し方

ここでは、最近注目を集めている
湿潤療法の手順をご紹介します。

先ほどもご紹介したように、
キズができると染み出てくる、
ジュクジュクした「浸出液」。
この中に細胞培養液が含まれていて
ケガの治癒にとても役立ちます。

この「浸出液」に傷口を常に覆ってもらい、
適切な湿潤環境を保たせ、
皮膚を再生させようという考えが、
お医者さんたちの間でも推奨されている
湿潤療法(モイストヒーリング)です。

手順は以下の通りです。

  1. 傷口から出血している場合はまず止血を行う。
  2. 消毒液は使わずに、傷口を水道水できれいに洗う。
  3. 適切な「創傷被覆材」を使用して患部を保護し、
    傷を乾かさないようにする。
  4. 創傷被覆材の表面に
    浸出液が染み出してきたら、交換する。

簡単ですよね!!

最近注目されている湿潤療法ですが、
傷を治すための成分である浸出液で
傷口が保湿されるため、
十分にキズに働きかけることができて
、比較的早くキズが治ります

また、傷口を乾燥させないので、
絆創膏を交換する際にも
乾いてくっついた皮膚が
引っ張られることもなく、痛くありません

さらに、傷口を湿潤状態に保つことで
かさぶたが作られないので、
皮膚の組織がスムーズに再生され、
比較的きれいに傷が治ってくれるなど、

湿潤療法はメリットがたくさん
あるのです。

最近では湿潤療法を用いた
絆創膏が薬局で販売されているので、
ぜひチェックしてみてくださいね。

傷の状態によって病院へ

いい事づくしの湿潤療法ですが、
決して万能ではないことも
覚えておきたいところ。

そもそも消毒液を使わないで、
湿潤療法で治すことができるキズは、
ばい菌の力が赤ちゃんの治癒力よりも
弱い場合の話です。

逆に言うと、赤ちゃんの治癒力より
強いばい菌が体内に
入ってしまっている場合は、
消毒が必要なこともあるので、
病院で適切な治療を
してもらってください。

最後に

ということで今回は、
日常の中で起きてしまいがちな、
赤ちゃんの切り傷の処置の仕方や、
湿潤療法について
ご紹介させていただきました。

今後は、液体絆創膏やキズパワーパッドを
使用せず、綺麗に傷を治してあげてくださいね。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。


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