童謡ひな祭りの歌には怖い意味が?歌詞の間違いと由来や作者は?

あかりを付けましょぼんぼりに~♪

・・・という出だしで始まる『ひな祭り』という歌、
ひな祭りシーズンともなると流れて来る童謡ですが、
何気なくこれまで聞いていた歌でありながら、

この曲を詳しく知ると本当は
怖い意味が込められている事を知る事となります。

一体どんな意味や由来があるのか?
今回は『ひな祭りの歌』についてをご紹介したいと思います。

童謡「ひな祭り」の歌の作者とその由来は?

『ひな祭り』という歌の本当の題名は、
『うれしいひなまつり』というタイトルが正式名称です。

その作者は山野三郎(サトウハチロー)さんという方が作詞、
河村直則(河村光陽)さん作曲で作られた童謡です。

サトウハチローさんの書いた作詞の中では
もっとも歌われた曲の1つであるとされ、
他にも『ちいさい秋みつけた』などもサトウハチローさんが作詞された童謡。

これはご存知の方が多いと思います。

『うれしいひなまつり』ではサトウ氏の描写誤りがあり、
晩年までサトウ氏はこの曲を嫌っていた様ですが、

なんとなく歌っていると気付かないもので、
よくよく歌詞をじっくりと見ていると、
「ああ~」と気付く点があります。

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それは歌詞に出て来る「♪お内裏様とお雛様♬」

「内裏(だいり)」とは宮中を差していて、
いわゆる「天皇(男雛)・皇后(女雛)」揃って
初めて「お内裏様(おだいりさま)」なのです。

「お雛様」という表現においても
これは、主に女雛に差して呼ばれている事が多いのですが、
お内裏様を含め「三人官女」や「五人囃子」など全ての雛人形を差しています。

他にも歌詞には「赤い顔の右大臣」というフレーズもありますが、
日本では古くより左上位とされていた点で、

左=左大臣(年配)
右=右大臣(若い)

顔が赤く白い髭を蓄えた雛人形は、
右大臣ではなく「左大臣」。

恐らくこれはサトウ氏が雛人形を
正面から見た情景を歌詞にしたのだと言われています。

なお、この曲の誕生には、
サトウ氏が娘に雛人形を買った前後で作られた
とされています。

当時、サトウハチローさんは最初の夫人と離婚したばかり。
3人の子供を引き取り男で一人での子育ての真っ最中でした。

そんな折、実母と別れて寂しい思いをしている我が子をの為に、
この「うれしいひなまつり」を書いたとされています。

また、「うれしいひなまつり」は海外でも知られており、
メキシコではその少し寂しい曲調からか、
「哀れなみなしごの歌」と言う題名になってるそうです。

ひな祭りの歌の意味とは?

ひな祭りの歌の意味には、
「どういう意味なのだろう」と思う様な
歌詞が出て来ることがありませんか?

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よく「これはどんな意味?」と揚げられている
「お嫁にいらした姉様によく似た官女の白い顔」という歌詞。

お嫁に「いらした」とは来たのか行ったのか?

感覚的には「お嫁に来て下さった」
のように感じてしまいますが・・・。

実はこれ「お嫁に行った」という意味を指しています。

この歌詞の意味は、嫁ぎ先が決まっていた矢先に、
18歳という若さで『結核』で亡くなったサトウハチロー氏の姉を重ね
歌われているといいます。

そう考えると、とても切ない歌ですよね。

ずっと私は単純に、結婚して嫁いだ姉を想い、
妹なりが寂しいながら三人官女の中に、
姉にそっくりな人形を見つけたのだろうと思っていました。

 

ひな祭りの歌は、怖い意味がある?

先ほど触れた「白い顔」についてですが、
このフレーズに怖い意味があるという噂もあります。

しかし、これには諸説あり明確ではないのですが、

・白い顔とは結核で血の気の引いた姉の顔
・亡くなったサトウさんのお姉さんが色白だった

などといった事が言われています。

出所が定かではないので、
これらにおいては都市伝説的に語り継がれています。

そもそも古く女性は色白ほど美人とされ、
おしろいをはたいて真っ白な顔をしていたので、
官女の色白はそれを模したもの。

それほどサトウさんのお姉さんとは、
透き通る様な美しい肌をされていた女性であった
とした方が失礼がない様にも思います。

他にも「着物を着替えて帯びしめて 今日は私も晴れ姿」
というフレーズにおいては、

古くひな祭りは人の身代わりに人形を流す
「流し雛」を使われていました。

しかし、さらに時代をさかのぼると人形ではなく、
本当に人を流していたなんて話しがある様で、
その身代わりとして流される少女の様子である
などとも言われています。

これもまた、人を流したという話においても
明確な出所がわかっていません。

その昔は護岸工事での人柱や、
河川の氾濫や自然災害、飢饉といった際に人身御供がされていた・・・。
そんな史実もあったりなかったり。

もしかしたら、こういった史実の背景を模写しているのかもしれませんね。

とは言え、それほどこの曲に恐怖心を感じる事も
おかしな話だとすら思ったりします。

逆にこのフレーズにおいては、
お雛様と同じく晴れ着を着る少女の
嬉しい気持ちが伝わって来る感じがしないでもありません。

個人的には後者である事を願ってなりませんが・・・。
<まとめ>

ひな祭りの歌は「うれしいひなまつり」として歌い継がれている曲であり、
作詞家のサトウさんの勘違いとされる点もありますが、
様々な角度からの情景が折り込まれている曲であるとも感じられます。

また、怖いとされるフレーズにおいては、
様々な解釈が他にも出ていますので、
どれが正しいという断言はできません。

しかし、それを信じるも信じないも貴方次第です!
歌は聴いた人心で感じ、想像するものですから。

といったところでひな祭りの歌のあれこれご紹介いたしました。

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