神社と八幡宮の違いと神宮・大社も徹底解説!厄払いや初詣のおすすめは?
2018年12月18日公開

一言で「神社」といっても、「○○大社」「○○神宮」「○○八幡宮」など様々な神社があることはみなさんよくご存知ですね。
しかし、
なぜいろいろな呼び名の神社があるのか、
それぞれの違いはどこにあるのか、
実はわからないことが多いのではないでしょうか?
そこで、この度いろいろな神社の種類について調べてみることにしました。
まずは、京都の石清水八幡宮や鎌倉の鶴岡八幡宮で有名な「八幡宮」についてお調べしました。
神社と八幡宮って何が違う?
「八幡宮」は神社なのに、どうして「○○神社」という呼び名ではないのでしょうか?
「神社」とどう違うのでしょうか?
「八幡宮」は「神社」の中の系列のひとつ
言葉の定義から調べてみると、
神社:神道の神を祀っている施設の総称
であって、「神社」を名乗るために特別な条件や基準はありません。
しかし、その神社の中にはいろいろな種類があって、そのうちの一つが「八幡宮」です。
神社には、それぞれ祀られている神様によって系列があります。
そして、その系列ごとに呼び名が違うグループがあります。
(例: 稲荷・八幡・伊勢・天神 など)
「八幡宮」はその系列のひとつで、八幡神(=第15代天皇である応神天皇、神功皇后)を祀ってある神社です。
「八幡宮」系列の神社は「八幡宮」だけではなく、「八幡神社」「八幡社」と名乗っている場合もありますが、すべて同系列です。
神社には八幡宮の他にも稲荷・伊勢など様々な系列がありますが、
八幡グループの神社は全国に約25,000あります。
これは、稲荷系列につづく第2位の規模。
道理で「○○八幡」と呼ばれる神社をよく耳にするわけですね。
八幡宮は武運・勝負運の神様
ちなみに、八幡宮の“本社”にあたるのが、大分県宇佐市の「宇佐神宮」です。
企業のように、「本社」や「支社」にあたる神社があるのが面白いですね。
八幡宮の神様は、応神天皇ですが、その本名は「誉田別命(ほんだわけのみこと)」。
主に武運の神様として有名です。
源義家(1182~1204)が出陣の際、京都の石清水八幡宮に戦勝祈願をしたところ、見事勝利したことから、源氏を中心に武士たちから崇められるようになったとのこと。
そうした由来もあってか、現代でも八幡宮には受験や就職など、一生に一度の大勝負を控えた人たちが
祈願をしに詣でることが多いです。
まだある違い!神宮・大社も解説
先ほど神社には様々な系列があると記述しましたが、
その系列の大元、企業で言えば「本社」にあたる神社が「大社」です。
また、「大社」とは別に、皇室と縁が深く、特別に格式が高い神社を区別して「神宮」という呼称がついています。
それぞれご説明していきます。
「神宮」は天皇や皇室ゆかりの神様を祀る神社
「神宮」は、天皇家にゆかりの深い神様や、歴代の天皇を祭神として祀っている神社のこと。
別格に格式が高いため、全国に24社しかありません。
さらに平安時代には、神宮と名乗ることのできる神社は伊勢神宮・香取神宮・鹿島神宮の3社しかありませんでした。
先ほど神社には祭神によって系列があると述べましたが、
神宮はその系列とはあまり関係がありません。
たとえば、明治神宮も北海道神宮も同じ明治天皇を祀っていますが、系列グループを作っているわけではありません。
系列が連なっているのは、後述する「大社」の方に多いですが、「八幡宮」は応神天皇を祭神としていることから、「神宮」である「宇佐神宮」を総本社としています。
「大社」は祭神による系列グループの“本社”
一方、「大社」は稲荷神社・天神様のように、特定の祭神による神社の系列グループの本社にあたります。
一言で「大社」とだけいえば、一般に島根県の出雲大社を表しますが、実は「大社」がつく神社も全国で24社しかなく、「神宮」同様とても格が高い神社。
出雲大社を除く23社は、第二次世界大戦後に「大社」を名乗っています。
「大社」を名乗るには基準があって、
平安時代に定められた神社の格付けをする制度の中で、「官幣大社」や「国幣大社」など、
非常に高いランク付けがされていることが
条件になっています。
一発解決!神社の種類と神様一覧
神社の種類と祭神をまとめました。
神宮24社
皇室の祖先とされる神様を祀っている神宮
社名 | 鎮座地 | 御祭神 |
伊勢神宮いせじんぐう | 三重県伊勢市 | 天照大神、豊受大神 |
伊弉諾神宮いざなぎじんぐう | 兵庫県淡路市 | 伊弉諾尊、伊弉冉尊 |
霧島神宮きりしまじんぐう | 鹿児島県霧島市 | 天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊 |
鹿児島神宮かごしまじんぐう | 鹿児島県霧島市 | 天津日高彦穂々出見尊 |
鵜戸神宮うどじんぐう | 宮崎県日南市 | 日子波瀲武鸕鶿葺不合尊 |
英彦山神宮ひこさんじんぐう | 福岡県田川郡添田町 | 正哉吾哉勝速日天忍穂耳尊 |
歴代天皇を祭神とする神宮
社名 | 鎮座地 | 御祭神 |
橿原神宮かしはらじんぐう | 奈良県橿原市 | 神武天皇 |
宮崎神宮みやざきじんぐう | 宮崎県宮崎市 | 神武天皇 |
氣比神宮けひじんぐう | 福井県敦賀市 | 伊奢沙別命、仲哀天皇 |
宇佐神宮うさじんぐう | 大分県宇佐市 | 応神天皇、神功皇后 |
近江神宮おうみじんぐう | 滋賀県大津市 | 天智天皇 |
白峯神宮しらみねじんぐう | 京都府京都市上京区 | 崇徳天皇、淳仁天皇 |
平安神宮へいあんじんぐう | 京都府京都市左京区 | 桓武天皇、孝明天皇 |
赤間神宮あかまじんぐう | 山口県下関市 | 安徳天皇 |
水無瀬神宮みなせじんぐう | 大阪府三島郡島本町 | 後鳥羽天皇、土御門天皇、順徳天皇 |
吉野神宮よしのじんぐう | 奈良県吉野郡吉野町 | 後醍醐天皇 |
北海道神宮ほっかいどうじんぐう | 北海道札幌市 | 明治天皇 |
明治神宮めいじじんぐう | 東京都渋谷区 | 明治天皇 |
皇室にゆかりの深い神器や神を御祭神としている神宮
社名 | 鎮座地 | 御祭神 |
熱田神宮あつたじんぐう | 愛知県名古屋市 | 天叢雲剣 |
石上神宮いそのかみじんぐう | 奈良県天理市 | 布都御魂 |
國懸神宮くにかかすじんぐう | 和歌山県和歌山市 | 日矛鏡 |
日前神宮ひのくまじんぐう | 和歌山県和歌山市 | 日像鏡 |
鹿島神宮かしまじんぐう | 茨城県鹿嶋市 | 武甕槌神 |
香取神宮かとりじんぐう | 千葉県香取市 | 経津主神 |
大社24社
社名 | 鎮座地 | 御祭神 |
出雲大社いずもおおやしろ | 島根県出雲市 | 大国主大神 |
熊野大社くまのたいしゃ | 島根県松江市 | 熊野大神櫛御気野命 |
三嶋大社みしまたいしゃ | 静岡県三島市 | 大山祇命、積羽八重事代主神 |
富士山本宮浅間大社ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ | 静岡県富士宮市 | 木花之佐久夜毘売命 |
諏訪大社すわたいしゃ | 長野県諏訪市 | 建御名方神、八坂刀売神 |
気多大社けたたいしゃ | 石川県羽咋市 | 大己貴命 |
南宮大社なんぐうたいしゃ | 岐阜県不破郡垂井町 | 金山彦命 |
多度大社たどたいしゃ | 三重県桑名市 | 天津彦根命 |
多賀大社たがたいしゃ | 滋賀県犬上郡多賀町 | 伊邪那岐命、伊邪那美命 |
建部大社たけべたいしゃ | 滋賀県大津市 | 日本武尊、大己貴命 |
日吉大社ひよしたいしゃ | 滋賀県大津市 | 大己貴神、大山咋神 |
春日大社かすがたいしゃ | 奈良県奈良市 | 春日神 |
龍田大社たつたたいしゃ | 奈良県生駒郡三郷町 | 天御柱命、国御柱命 |
廣瀬大社ひろせたいしゃ | 奈良県北葛城郡河合町 | 若宇加能売命 |
伏見稲荷大社ふしみいなりたいしゃ | 京都府京都市伏見区 | 稲荷大神 |
松尾大社まつのおたいしゃ | 京都府京都市西京区 | 大山咋神、中津島姫命 |
梅宮大社うめのみやたいしゃ | 京都府京都市右京区 | 酒解神、酒解子神、大若子神、 |
住吉大社すみよしたいしゃ | 大阪府大阪市 | 底筒男命、中筒男命、表筒男命、 |
大鳥大社おおとりたいしゃ | 大阪府堺市 | 日本武尊、大鳥連祖神 |
熊野本宮大社くまのほんぐうたいしゃ | 和歌山県田辺市 | 家都美御子大神 |
熊野速玉大社くまのはやたまたいしゃ | 和歌山県新宮市 | 熊野速玉大神、熊野夫須美大神 |
熊野那智大社くまのなちたいしゃ | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 | 熊野夫須美大神 |
宗像大社むなかたたいしゃ | 福岡県宗像市 | 田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神 |
高良大社こうらたいしゃ | 福岡県久留米市 | 高良玉垂命、八幡大神、住吉大神 |
神社の系列一覧
系統 | 本社 | 分社の名称 |
稲荷 | 伏見稲荷大社 | 稲荷神社 |
八幡 | 宇佐神宮 | 八幡神社 |
伊勢 | 伊勢神宮 | 神明神社天祖神社 |
天神 | 北野天満宮太宰府天満宮 | 北野神社菅原神社 |
熊野 | 熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社 | 熊野神社 |
諏訪 | 諏訪大社 | 諏訪神社 |
祇園 | 八坂神社 | 八坂神社 |
白山 | 白山神社 | 白山神社 |
日吉 | 日枝大社松尾大社 | 日枝神社松尾神社 |
春日 | 春日大社 | 春日神社 |
※神社の系列は、「大社」を本社とする24グループだけではありません。ここでは分社の多いグループをあげています
厄払いや初詣は目的別に神社を変えた方がいい?
初詣は、一般に新しい年の最初に、地元の氏神様に昨年の無事を感謝し、新しい一年も平和に過ごせることを祈願すること。
しかし、交通機関の発達に伴い、現在ではいろんな神社やお寺に初詣に行かれる方が増えました。
また、初詣には一つの神社にしか行ってはならないという決まりはありません。
あんまり欲張りすぎない程度に?
目的に応じて数か所お参りしても大丈夫。
厄払いなどが目的の場合、「厄除け大師」という呼び名で有名なお寺に行かれると、安心感も違いますね。
ただ、いつも地元で自分を見守ってくださる神様ならきっとお願い事をよくきいてくれるのでは?
という考えもまたアリです。
自分の直感を信じて、気持ちが一番落ち着く選択をなさってくださいね。
ちなみに
神社の系列ごとの目的(ご利益)で代表的なものをご紹介します。
稲荷:商売繁盛
八幡:勝負運、金運
天神:学業成就、受験
まとめ
一口に「神社」といっても、様々な種類や格があるのですね!
「八幡宮」は神社の“八幡”グループの分社のひとつで、武運の神様を祀っているのですね。
一世一代の大勝負に出るときがあれば、必ずお参りしようと思いました。
ご拝読ありがとうございました!