沖縄らしいビーチやレジャーもいいけど、
まだ行ったことのない自然豊かな場所や
パワースポットで癒されたいと思いませんか?
南城市玉城垣花にある、
垣花樋川(垣花ヒージャー)は、
本島南部にあるパワースポット!
地元の人や子供たちにも愛される
生活に密着したちょっとした隠れ家です。
少し旅の疲れが出てきたかな?
というあなたに、
おすすめのパワースポットで
エネルギーチャージしましょう!
そこで今回は、
垣花樋川(垣花ヒージャー)への行き方や
駐車場、魅力についてご紹介します。
垣花樋川(垣花ヒージャー)
全国名水百選
垣花樋川(垣花ヒージャー)は、
南城市玉城垣花集落の高台にある湧水です。
昭和60年には環境庁が選んだ
全国名水百選の最初の31選に
選ばれた程の名水なんです。
垣花樋川(垣花ヒージャー)には、
一番高い所に女性が利用したといわれる
「イナグンカー(女の川)」
中段に男性用の「イキガンカー(男の川)」
があります。
鬱蒼とした林の岩間から湧き出ているその水は、
とても澄んで冷たく気持ちがいいです。
さらにその下には、
「ンマミシガー(馬浴用)」
といわれる池のような水溜りがあり、
全体をまとめて「シチャンカー(下の川)」と
呼ばれています。
急な石畳道には、
かつてこの坂道を行き来した人たちが
休憩するために使っていた
「ナカユクイイシ」
「イーユクイイシヌヒライサー」
と呼ばれる石が残っていて、
当時を偲ぶことができます。
【ナカユクイイシ】
【イーユクイイシヌヒライサー】
昔から玉城垣花地区の人たちは、
飲用水や農業用水として、
また洗濯や水浴びなど日常的に
この湧水と親しみ、大切に利用してきました。
今でも生活用水や農業用水として
利用するのはもちろん、
子供たちの水遊びの場として
たくさんの親子連れで賑わう、
誰でも使える憩いの場にもなっています。
垣花樋川の魅力
自然を満喫
垣花樋川は高台にあるので眺望がすばらしく、
美しいグラデーションの海や
神の島とされる久高島も望むことができます。
風通しのいい高台から
きれいな海を眺めていると、
とても気持ちがよく、
すーっと心が軽くなる感じがします。
とても眺めが良いので、
デートスポットとしても人気があり
カップルにもおすすめです。
もちろん一人で来て、ゆっくりと
景色や自然を満喫するのもありです。
林の中にあるので森林浴効果が抜群で、
たっぷりの緑のシャワーを浴びとても癒されます。
夏場は少々上り下りがしんどいですが、
冷たい湧水に触れると一気に暑さが飛んで、
それが、ここにくる醍醐味であったりします。
子供たちの水辺の観察
たくさんの親子連れが訪れる垣花樋川。
水遊びをしながら、
貝やちいさな魚等の水辺の生き物を手に取り
観察することができます。
なかなか普段の生活では、
こういった生き物に触れる機会はないと思うので
とてもいい体験になります。
水遊びをする場合は、
着替えをしたり、シャワーしたりする場所は
特にありません!
泥を落とす水を準備していきましょう!
豊富な水を湛えたパワースポット
日常的な生活用水として使う湧水なら、
パワースポットのような神秘性はないの?
と考えてしまいそうですよね?
そもそもこの垣花樋川がある南城市周辺は、
琉球王朝時代にゆかりの深いとても
スピリチュアルな場所です。
垣花樋川から見える久高島は、
琉球を造った神様アマミキヨが最初に降り立ち、
国造りを始めた場所と伝えられる神の島です。
そして、そのアマミキヨが住み着いたとされる
聖地を巡拝する「東御廻り(あがりうまーい)」の
舞台の一つが、玉城一帯のパワースポット
「斎場御嶽」
「浜川御嶽」
「玉城城跡」
などです。
他にも、湧水や井戸、グスク跡、
拝所などがたくさんあり、
まさにパワースポットだらけなのです。
垣花樋川も、
地元の人たちの生活を支える水を
豊富に頂くことができる大切な存在であり、
敬い感謝の念を捧げる大切な祈りの場でした。
先ほどご紹介したイキガンカーの奥には
小さな拝所があり、
この地が神聖な祈りの場所なのだと
窺い知ることができます。
今でもきれいに草刈や掃除がされていて、
訪れる人が多いにもかかわらず
ゴミひとつ落ちていないんですよ。
こういった目にも心にも感じられる
敬いや感謝の念を感じられるところが、
パワースポットであるゆえんかもしれません。
感じ方は人それぞれですが、
水は浄化作用があるといわれますし、
これだけ清らかで気持ちの良い水が
豊富にある垣花樋川ですので、
自然とすがすがしく
すっきりした気分になるんですね。
垣花樋川までのアクセス
垣花樋川(垣花ヒージャー)の入口へは、
いくつかの行き方があります。
ここでは2つのルートをご紹介しましょう。
琉球石灰岩でできた石畳道を行くルートと、
クレソン畑が広がる農道を行く、
遊歩道ルートについて詳しくご紹介します。
石畳道の方はかなり急な坂道のルート。
その昔、
集落の人たちが利用していた名残があり、
とても風情があります。
クレソン畑の農道を行く遊歩道ルート。
こちらは比較的歩きやすく、
右手に広がる青のグラデーションが美しい
太平洋を眺めながら歩くことができます。
それぞれ良さがありますので、
お好きな行き方で、もしくは両方の行き方を
試してみるといいかもしれませんね。
垣花樋川入口までの行き方
まずは、
垣花樋川(垣花ヒージャー)
の入口までの行き方を、
交通手段別にご案内します。
●車の場合
那覇空港から約50分
那覇空港から那覇空港自動車道へ、
南風原南ICで下車(無料区間)します。
↓
県道82号線に入り、
喜屋武(南)交差点を右折し
県道86号線を南城市方面へ進みます。
↓
そのまま86号線を南下し、
垣花交差点を直進し県道137号線へ入ります。
石畳道ルート
600mほど進むと左手に「垣花樋川」の
看板が見えますので、看板の手前を左折します。
さらに400mくらいそのまま進むと
石畳の入り口に到着、徒歩で向かいます。
遊歩道ルート
先ほどの「垣花樋川」の看板を過ぎ、
さらに400mほど137号線を進むと
左手に「仲村渠樋川」の看板が見えます。
※仲村渠樋川(なかんだかりヒージャー)は、垣花樋川(垣花ヒージャー)の近くにある湧水で、こちらも古くから地元の人たちに利用されている共同水施設です。
時間があればこちらもぜひ行ってみましょう。
この看板を左折すると、
左手に「仲村渠公民館」がありますので、
この交差点を右折します。
あとは道なりに300mくらい進むと、
農道の入り口に到着しますので
ここからは徒歩で向かいましょう。
今回詳しくご紹介したのは
県道82号経由の行き方ですが、
国道331号を通る行き方もあります。
こちらは、
那覇空港から331号線を糸満方面に
南下して県道137号に入っていく行き方です。
331号線経由はすこし遠回りになりますが、
糸満の観光地を回りながら行けますので、
計画の立て方しだいではこちらが
便利かもしれません。
きれいな海を見ながらドライブも楽しみたい!
という方にもおすすめの行き方です。
バス・モノレールの場合
那覇空港から約1時間10分
ゆいレール下り線(首里方面行)
那覇空港駅から旭橋駅 料金:260円
↓
旭橋駅から上泉バス停まで徒歩約10分
↓
沖縄バス 39番 百名線(新原ビーチ行)
乗車 料金:720円
↓
バス停「垣花」で下車
「垣花」で下車すると石畳道ルート入口近く。
もう一つ先の「仲村渠」で下車すると、
遊歩道ルート入口に近くなります。
いざ!垣花樋川へ
さて、
いよいよ垣花樋川(垣花ヒージャー)の
中へ入っていくのですが、
ルート別に行き方をご案内します。
石畳道ルート
民家の間を通り、
石畳の急な坂道を下って行きますが、
かなり急な坂道ですので
上りも下りも結構大変です。
雨などで石が濡れていると、
とても滑りやすく危険ですので、
できればスニーカーなど
滑りにくい靴が安心です。
水や洗濯物を担いで
この道を行き来した昔の人たちは、
すごい体力あったんだなと感服します。
でも一歩足を踏み入れた途端、
鬱蒼とした木々のなんともいえない
緑のいい香りに包まれ
癒される感覚があります。
100mくらい下ると湧水や池が現れ、
垣花樋川に到着です。
遊歩道ルート
クレソンの池やオクラなどの野菜畑を両脇に、
農道を進んでいくときれいに整備された
石畳の遊歩道があります。
道はなだらかで歩きやすく、
ガジュマルの木陰や水の音に
安らぎを感じられます。
こちらも100mくらい進むと
垣花樋川に到着します。
その他の行き方とおすすめルート
国道331号経由で行った場合、
137号線に入らずそのまま331号線を
直進すると、左手に「垣花樋川」の
看板があります。
そこから徒歩で行くこともできます。
国道から見えるところに階段があるので
ここを上っていくと、
しばらく山道のような石の坂道が続きます。
こちらもだいたい100mくらい上ると
垣花樋川に到着です。
私がおすすめする行き方は、
まずはとりあえず石畳道ルートですね!
かなりきついんですが、
昔ながらの雰囲気が残っていて
当時を偲ぶことができます。
他のルートから来ても、
石畳道を上ってみることはできますので、
ぜひ一度は体験してみてくださいね。
垣花樋川の駐車場事情
車で移動する場合、
駐車場があるかどうか気になりますよね。
垣花樋川には、
石畳ルート入口・遊歩道ルート入口共に
駐車場が整備されています。
ですが駐車可能な台数は限られていて、
石畳ルート入口の方は3~4台程度、
遊歩道ルートは5~6台程度となっています。
国道331号沿いの入口から行く場合は、
道路沿いに2台ほど駐車できるスペースがあります。
垣花樋川は住宅が多い静かな集落の中にあり、
当然のことながら道幅も狭いです。
マナーを守り、路上駐車で近隣の方に
迷惑をかけないようにしたいですね。
渋滞や駐車場の混雑を避けるため、
最近はバスを利用しやすいよう
観光客向けのお得なバス乗車券も
できているようです。
先ほどご紹介した39番のバスは、
30分~1時間間隔で運行されていますので、
バスの利用も検討してみましょう。
まとめ
緑に囲まれたたっぷりの自然と、
全国名水百選に選ばれたほどの清らかな水で、
訪れる人を癒してくれるパワースポット、
垣花樋川(垣花ヒージャー)。
行き方も分かれば簡単ですし、
いくつかの行き方を試してみると
また違った印象を受けるかもしれないですね。
駐車場はありますが
駐車可能台数は少なめですので、
混雑しそうな時間帯は避けたり、
バスで行ってみるのもいいかもしれません。
そして、琉球開闢の歴史ある聖地が点在する
玉城において、地元の人々の生活に密着しながら
今も大切に守られる祈りの場でもあります。
新たに訪れる私たちも、
地域で大切にされている場所を大切に思い、
この場へ来れたことに感謝しつつ
エネルギーを頂いて、
明日へのパワーチャージをしましょう。