現代では法事や観光以外の目的で

立ち寄ることはめったにない、お寺。

とはいえ

昔から日本人になじみ深いところであったにも

関わらず、

実はよく知らないことが多くありませんか?

たとえば、「寺」と「寺院」とは何が違うのでしょうか?

同じ仏教の寺なのに、「○○寺」とか「○○院」と

呼び名が違うお寺があるのはなぜ?

ちょっと気になりますね。

そこで、寺と寺院の違いは何なのか、

調べてみました。

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寺と寺院って何が違う?

もともとの「寺」と「寺院」の意味

本来、「寺」と「寺院」は指す意味の違いがあり、

 寺院宗教儀式と僧侶が宿泊できるところ

 寺宗教儀式ができるところ

という意味でした。

昔は、このように

僧侶が宿泊できる施設を備えている寺の場合

「院」を用いていました。

寺院の「院」とは、

お寺に付属した建物を指しており、

その建物が僧侶の宿泊できる場所ということだったのでしょう。

つまり、もともとは

「寺」は 宗教儀式を行う場所を指し、

「寺院」は 「寺」と「院」(=僧侶の宿泊施設)の

 役割を兼ねたもの

として、区別されていたのですね。

 

しかし、時を経た現在は、

寺」と「寺院」は明確な区別は

されていません。

「広辞苑」にも、

「寺」:仏像を安置し、僧・尼が居住し

    道を修し教法を説く殿舎。

とありました。

「寺」に僧・尼が暮らしている所という意味が

含まれていますね。

このように、

今では「寺」や「寺院」という呼び名には、

その寺に宿泊施設があるかどうかという

意味は問われなくなっています。

お墓があるのはどっち?

上記のように、「寺」や「寺院」という呼び名による

違いはなくなっているので、

「寺」や「寺院」がお墓のある・なしの区別を

指しているわけではありません。

ただし、お寺には大きく分けて

①檀家をもっており、墓地の運営や法事など、

死者の供養を主とする「回向(えこう)寺」と、

②墓地を持たず、拝観料や祈祷料などを財源にして

現世利益を祈る「祈祷寺」の、

二つの種類があります。

このように、

墓地を有しており、先祖供養を執り行う寺もあれば、

歴史的価値が高く重要文化財が多数あるか、

もともとは国家安寧祈願のために建てられた寺等で

墓地を持たない寺もあります。

しかし、その呼び名によって

お寺の種類がわかるわけではありません。

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寺の呼び名はなぜいろいろあるの?

では、なぜ寺によって「○○寺」や「○○院」という

呼び方が違うのでしょうか?

実は、「○○寺」や「○○院」はその寺の通称名で、

寺の正式名称「山号院号寺号」の一部をとって

つけられています。

たとえば、

京都の浄土宗総本山の「知恩院」

正式名称が「華頂山知恩院大谷寺」です。

東京の「浅草寺」

「金龍山伝法院浅草寺」。

 

これらの例のように、

寺ごとに呼びやすいように

正式名称の一部を切り取って称されているため、

寺によって「○○寺」「○○院」と呼ばれています。

そのため、

こういう宗派の寺だから「○○寺」と呼ぶとか、

こちらは「○○院」と呼ぶといった

明確な決まりはありません。

また、「院」と「寺」に格の違いが

あるわけでもありません。

 

ただ、「○○寺」と呼ぶ場合が多いのに、

なぜ「○○院」と呼ぶ寺があるのかについては、

・院号の方が寺号よりその寺の特徴をよく

 表している

・天皇家や摂関家と深い関係がある寺院には

 院号で呼ぶ場合が多い

などの理由があります。

 

また、宇治の平等院鳳凰堂は、

阿弥陀如来が安置されていて寺の様相はしていますが、

寺号がありません(「朝日山」という山号はある)。

これは、平等院はもともと藤原頼道の別荘として

建てられているから。

「院」がお寺に付属する建物や宿泊施設を

指す言葉であり、

また平等院が本来は宗教施設として

建てられたものではなかったことを考えると、

寺号がないのは納得ですね。

余談ですが、

お寺の正式名称になぜ「○○山」という

山号がつくかというと、

その昔はほとんどのお寺が山の中に建てられていて、

その所在地を表すため名前につけられていた名残です。

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釈迦堂や大日坊もお寺なの?

「寺」と「寺院」についてご説明をしましたが、

それ以外にもお寺を示す言葉があるのでしょうか。

よく耳にするのが、

「堂」「坊」という文字がつく呼び名のお寺。

釈迦堂や大日坊などが有名ですね。

これらは「寺」とは何か違うのでしょうか?

 

調べてみると、

 堂:寺院の中にある、神仏を祀る建築物

 坊:①僧侶の住居。転じて僧侶。

   ②大きなお寺に帰属する小さな寺院

 

どちらもお寺に由来する建物を指しますが、

その名称がお寺そのものを指すことはまれで、

大きな寺院のなかの一つの建物、あるいは

その寺院に帰属する小さな寺院を指すことが

ほとんどです。

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初詣はお寺でも大丈夫?

さて、年の瀬も押し迫った年末には、

お正月にはどこに初詣にいこうか

迷っている人も多いのではないでしょうか?

毎年大みそかに紅白を見終わって、

除夜の鐘をきいたら

いそいそと近所の神社へお参りに・・・

と、ちょっと待った!!

そういえば、除夜の鐘はお寺でついているのに、

初詣には神社に行くことが多いのはなぜ?

そもそも、お寺にも初詣に行ってよかったの?

なんとなく初詣は神社に行くものと

考えていたのですが、

お寺に行っても大丈夫なのでしょうか?

 

結論から言うと、

神社でもお寺でもOK!大丈夫です!

もともと日本には神仏習合の風習があって、

神様と仏様の明確な区別はなく、

どちらをも祀った寺や神社が多かったのです。

神社と寺を明確に分けるようになったのは、

明治期の「神仏分離令」の後から。

この宗派の信徒です、という

はっきりした信仰のある人は別ですが、

どこの神社やお寺に初詣に行っても

問題はありません。

初詣参拝者数ランキングをみても

明治神宮(神社)、成田山新勝寺(寺院)など

神社とお寺、どちらもランクインしています。

みなさんあまりこだわらずに

初詣に行かれているようですね。

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そもそも初詣とは?

初詣は、一年を無事に過ごせたことに感謝し、

新年も何事もなく過ごせるように、

神仏にその年に初めてご挨拶にいくこと。

古くは、新年を無事に過ごすため、

一家の長が、大みそかの夜から元日の朝にかけて、

氏神様の社にこもって祈願する

「年篭り」という風習がありました。

その「年篭り」が

・大みそかの夜にお参りする「除夜詣」

・元日の朝にお参りする「元日詣」

の二つに分かれていき、

年月を経てそのうちの「元日詣」が

初詣と呼ばれるようになったとか。

除夜の鐘とは?

「除夜」という言葉は、除日(じょじつ)の夜という意味。

「除日」とは、「旧年を除く日」。

つまり、大みそかのことです。

除夜(=おおみそかの夜)の鐘は、

大みそか(12月31日)の深夜0時をはさんでつく鐘で、

人間の108の煩悩を祓うために

鳴らされると言われています。

鐘をつくごとに煩悩が一つ消えていくそうです。

煩悩はなぜ108と言われているのかというと

「四苦八苦(4×9 + 8×9=108)」

に由来するという説もあるとのこと。

108どころか、もっとある気がする??

 

これは仏教に由来する風習なので、

神社ではなく、お寺で除夜の鐘をつきます。

最近では、大みそかの真夜中に

除夜の鐘がうるさいという苦情がでた地域もあり、

昼間に鐘がつかれるお寺もあるとか。

すでに除「夜」の鐘ではないような気がしますが、

大みそかの晩にあの鐘の声を聴くことで

新年に向けて厳粛な気持ちになるので、

できれば無くなってほしくない風習だなと思います。

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日本で有名なお寺

日本には7万7千のお寺があるといわれます。

「有名なお寺」と一口に言っても紹介しきれないほど

膨大なリストが浮かび上がってきますが、

先ほどご紹介した

「寺」「院」「堂」「坊」が呼称につく中で

代表的なお寺をピックアップしました。

浅草寺(東京都台東区)

東京都内最古の寺で、山号は金龍山。

観音菩薩を本尊とすることから、

「浅草観音」「浅草の観音様」と呼ばれ、親しまれている。

初詣の参拝客数ランキングでは毎年全国トップ10に入る。

長谷寺(神奈川県鎌倉市)

736年、大和の長谷寺(奈良県桜井市)を開いた僧・徳道を

藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山。

浄土宗系統の単立寺院で正式名称は「海光山慈照院長谷寺」。

長谷観音と呼ばれ、特にアジサイの美しい花寺としても有名。

知恩院(京都府京都市)

京都市東山区にある浄土宗の総本山。

正式名称は「華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)。

浄土宗の祖・法然が没した縁の地に建てられた。

徳川将軍家から庶民まで幅広く信仰を集め、今も地元の人々から

親しみをこめて「ちよいんさん」「ちおいんさん」と呼ばれている。

平等院(京都府宇治市)

世界遺産に登録されている平安後期の文化財。

山号は朝日山。宗派は17世紀以来天台宗と浄土宗をかね、

現在は単立の仏教寺院。

三十三間堂(京都府京都市)

正式名称は「蓮華王院(れんげおういん)」。

もとは後白河上皇の離宮で、

1164年に平清盛が蓮華王院を建立。

東を向いて南北に長く伸びる本堂(国宝)は

柱の間数が33あるので「三十三間堂」と呼ばれる。

永観堂(禅林寺)(京都府京都市)

浄土宗西山禅林寺派総本山で通称「永観堂」。

863年に公家の藤原関雄(ふじわらのせきゆう)

所有する別荘を弘法大師の弟子・真紹僧都(しんじょうそうず)

寄進したことが始まりとされている。紅葉の名所として有名。

大日坊(山形県鶴岡市)

弘法大師が開山したとして知られる真言宗豊山派の寺院。

正式には「湯殿山総本寺瀧水寺金剛院大網大日坊」。

弘法大師自作の御本尊と即身仏「真如海上人」、

国指定重要文化財「金銅仏釈迦如来立像」を安置している。

野間大坊(のまだいぼう)(愛知県知多郡美浜町)

真言宗の寺院で本尊は阿弥陀如来。

正式名称は「鶴林山無量寿院大御堂寺(かくりんざん むりょうじゅいん おおみどうじ)」。

美浜町野間は源義朝の最期の地であり、境内には義朝の墓がある。

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まとめ

いかがでしたか?

「寺」や「寺院」は現代ではほとんど同じ意味で

使われている言葉でしたが、

その寺の特徴にふさわしい呼び名で

呼ばれるようになったというくだりは

分かるような気がします。

確かに知恩院を「大谷寺」といわれても

どの寺のことか、ピンときませんよね。

 

観光や初詣などでお寺を訪れるときは、

そのお寺の名称の由来もたずねてみると

面白いかもしれませんね!

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