ウサギもトイレトレーニングをすれば、トイレの場所を覚えてくれるのでしょうか?
実はウサギの習性を理解した上でトイレトレーニングを始めるとトイレを覚えないという事はありません。
体臭や鳴き声がほとんどなく、お散歩の必要もないことから一人暮らしの人のペットとしても人気を集めているウサギ。
今回はウサギのトイレのしつけ方とそのコツをご紹介します。
ウサギの『トイレ』しつけ方は?
ウサギのトイレはサークルやケージ内に
ウサギは何でも齧ってしまいます。
これはウサギの歯が一生伸び続けるので、歯を削る目的があるからなんですね。
飼い主さんが留守の時や目を離した隙に、柱や家具、カーペット、コード類、靴や本など何でも齧ってしまいます。
しかし、これは誤飲の原因にもなり、大切なウサギの命にもかかわる事。
叱ってもやめさせることが難しい習性なので、留守にする時はウサギをケージやサークルに入れ行動範囲を制限する必要があります。
飼い主さんが留守の間、ウサギはケージやサークル内で過ごすことになるので、トイレもケージやサークル内に設置するようにしましょう!
普段からケージ・サークル内のトイレで排泄する習慣ができていると、室内に放した際でもケージ・サークル内のトイレで排泄するようになります。
実はウサギも人間生活と同じように、トイレの場所を決めて排泄行動をとる動物なんです。
ただ、そうしてもらうにはちょっとしたコツと言うかウサギに関する簡単な知識が必要です。
次ではウサギの習性について少し触れてみましょう。
ウサギはトイレで排泄する?
ほとんどのウサギはトイレでウンチやオシッコをします。
正確には「トイレ」でするのではなく、「お気に入りの排泄場所」を自分で決めます。
なので、ウサギが決めた「排泄場所」に「トイレ」を置き、そこで排泄するように教えます。
オスのマーキングや尿路系の病気、ストレスなど何らかの原因がない限りはトイレと決めた場所でオシッコをしてくれます。
ウンチもほとんどトイレでしますが、興奮した時や遊んでいる時などにもポロポロとウンチが出てしまうこともあります。
うれし過ぎて、ついつい活きんでしまうのでしょうか(笑)
ポロポロウンチは簡単にお掃除できるので、怒らないであげましょう。
ウサギのトイレしつけは難しい!?
ウサギは神経質・敏感な動物です。
ウサギ自身が決めた安心な場所、お気に入りのトイレでなければ排泄場所となりません。
飼い主さんが決めると言うよりは全てをウサギの好みに合わせることが重要です。
ウサギの場合、トイレ以外で排泄してしまったからといって叱るのは逆効果です。
ウサギの性質上、飼い主さんに叱られても恐怖としか感じず、「トイレの失敗のせいで怒られている」とは理解しません。
ウンチやオシッコはある程度トイレでするけれど、他の場所ですることもある。というのがウサギのトイレ事情です。
トイレを憶えたからといって、完璧にトイレで排泄をしてくると思わない事がまず大事になります!
「トイレ」で排泄させるコツは!?
排泄場所の把握
ウサギのケージ内にトイレを置いただけでトイレ=排泄場所とウサギは認識しません。
ウサギがいつも排泄するお気に入りの場所にトイレを置きます。
ウサギにも個性があり、トイレの容器が気に入らないと頭を使って押しのけてみたり、くわえて振り回してみたりすることもあります。
設置されたトイレを何とか押しのけて排泄することもありるので、先ずは飼われているウサギのお気に入りの排泄場所の把握に努めましょう!
場所が決まったらお気に入りのトイレを準備
排泄場所が決まったからと言ってまだ安心はできません。
ウサギは気に入らないトイレで排泄することは滅多にありません。
ですので、ウサギの気に入るトイレが見つかるまでいくつかのトイレを買って試すことも・・・。
トイレ自体をウサギが気にいらなければ、ウサギのオシッコが付いたペットシーツやウンチをトイレに入れておいても、ウサギがそのトイレで排泄することはないので無駄な抵抗はやめましょう!
観念して違うタイプの新しいトイレを用意しましょう。
トイレはどんなタイプが使いやすい?
ウサギのトイレ商品は種類が豊富にあります。
ケージ内における三角型や長方形、材質もプラスチックや陶器製など形も材質もさまざまです。
その中から飼っているウサギが気に入る物を探す必要があります。
中には100均で売っているプラスチックトレーや容器をトイレとして気に入るウサギもいます。
また、中には餌入れとして使っている容器をトイレにしてしまうウサギもいます。
その場合には、餌入れをトイレにして違う容器を餌入れとして用意するしかありません。
トイレにはペットシーツかトイレ砂を入れる!
ウサギのお気に入りのトイレが見つかったら、トイレにペットシーツもしくはトイレ砂を入れます。
ウサギのトイレの場合、オシッコやウンチが下に落ちてウサギの体が汚れない構造になっている物がほとんどです。
トイレの下部分にペットシーツやトイレ砂を敷きます。
必要に応じてペットシーツとトイレ砂を併用する場合もあります。
ペットシーツを敷く場合には、トイレからペットシーツがはみ出ているとウサギが齧ってしまい、誤飲の原因にもなるのでトイレからはみ出ないように折り畳むなどの注意が必要です。
トイレ砂の場合もオシッコを吸収して固まるタイプだと誤飲した場合にウサギのお腹の中で固まってしまうので、万が一ウサギが食べてしまっても大丈夫な物を選びます。
トイレ砂には消臭効果のある物や、香りの付いた物があります。
香りの付いたトイレ砂の場合はウサギが気に入らないこともありますので、トイレ砂を変えたら今まで使っていたトイレを使わなくなってしまった場合には原因としてトイレ砂の「香り」も考えてみましょう。
ウサギの便の違いを知ろう!
ウサギのウンチはコロコロとベタッの2種類!?
ウサギのウンチはコロコロとしたウンチとベタッとしたウンチの2種類があります。
コロコロウンチは臭いも殆どなく、拾って片付けるのも簡単です。
ベタッとウンチには栄養分が含まれており、肛門から出た時に直接ウサギが食べてしまうので飼い主さんが目にすることはあまりありませんが、食糞直後のウサギの口は臭いのでベタッとウンチはコロコロウンチよりも臭いが強い事がわかります。
食糞は本能的な行動です。
糞を食べたからと言って、ウサギを叱ることはしないようにして下さい。
また、体調不良の時にはウサギのコロコロウンチがクリーム状の軟便になります。
こんな時は、様子を見るではなく、すぐに動物病院で観てもらいましょう。
ウサギのオシッコは臭い!?
ウサギのコロコロウンチは臭いも少なく後片付けも簡単。
ですが、オシッコにはかなりの臭いがあり、濃度が濃い感じを受けます。
トイレ以外でオシッコをしてしまうとすぐに後始末をしても、臭いとシミが残ってしまうことが殆んど。
また、オスの場合は縄張りを主張するため(マーキング)にオシッコを飛ばすこともあります。
ですので、ウサギを飼うなら『メス』方が飼いやすいかもしれません。
まとめ
ここまでウサギのトイレのしつけについてご紹介してまいりました。
意外にもウサギがトイレを憶えてくれるといった事実を知らない方が結構いらっしゃます。
犬や猫同様に、室内でも飼いやすく、感情の表現もあるのです。
温度管理といった部分はさすがに手が掛かるところではありますが、それは犬や猫でも必要な事。
もし、ウサギを飼おうかどうか悩んでいらっしゃるようでしたら、この際思い切ってチャレンジされてみてはいかがでしょうか。