神社仏閣と寺社仏閣、正しいのはどっち?意味の違いと「寺社」「社寺」の使い分け
2026年10月19日に確認

主要な国語辞典に見出し語として載っているのは「神社仏閣(じんじゃぶっかく)」です。「寺社仏閣(じしゃぶっかく)」は、「寺社(お寺と神社)」に「仏閣(お寺)」が重なった言い方で、意味は通じますが、改まった文章では「神社仏閣」か「寺社」「社寺」を使うと安心です。
この記事では、国語辞典の説明をもとに、神社仏閣と寺社仏閣の違い、「寺社」と「社寺」の使い分け、場面ごとの使い方の目安をまとめました。
結論:国語辞典の見出し語は「神社仏閣」
精選版日本国語大辞典は、「神社仏閣」を「神社や寺院の社殿や堂塔」と説明しています。神社とお寺の建物をまとめて言う言葉です。
一方の「寺社仏閣」は、コトバンクで引ける精選版日本国語大辞典・デジタル大辞泉には見出し語がありません(2026年10月確認。デジタル大辞泉では「仏閣」の用例に「神社仏閣」が挙がっています)。Weblio辞書の実用日本語表現辞典には「神社ならびに寺」という意味で載っていて、日常的には「神社仏閣」と同じ意味で使われています。
言葉を分けると「寺社仏閣」の重なりがわかる
4つの言葉を辞書で引くと、次のようになります。
言葉 | 読み | 辞書の説明 |
|---|---|---|
仏閣 | ぶっかく | 寺の建物。寺院(デジタル大辞泉) |
寺社 | じしゃ | 仏寺と神社。社寺(デジタル大辞泉) |
社寺 | しゃじ | 神社と仏寺。寺社(デジタル大辞泉) |
神社仏閣 | じんじゃぶっかく | 神社や寺院の社殿や堂塔(精選版日本国語大辞典) |
つまり、「神社仏閣」は「神社+お寺」。「寺社仏閣」は「(お寺+神社)+お寺」となり、お寺の意味が重なった言い方です。
とはいえ「寺社仏閣」は旅行の案内や会話でもよく見かける言い方で、聞いて意味がわからない人はまずいません。会話で使う分には気にしすぎる必要はありませんが、ビジネス文書や案内文、作文などでは「神社仏閣」を選ぶのが無難です。
「寺社」と「社寺」の違い
「寺社」も「社寺」も、お寺と神社をまとめて言う言葉で、意味は同じです(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典)。違うのは、お寺と神社のどちらを先に言うかだけです(「寺社」には、寺社奉行の略という意味もあります)。
- 寺社:江戸幕府の「寺社奉行」のように、歴史の言葉でよく見かける
- 社寺:「社寺建築」のように、建築などの分野の言葉でも使われる
どちらを使っても間違いではありません。文章の中ではどちらかにそろえておくと読みやすくなります。
どれを使えばいい?場面別の目安
場面 | 使うと安心な言葉 |
|---|---|
ビジネス文書・案内文・作文など改まった文章 | 神社仏閣、寺社、社寺 |
旅行記・ブログ・会話 | 神社仏閣(寺社仏閣でも意味は通じる) |
短くまとめたい見出しや表 | 寺社、社寺 |
神社とお寺の違いもおさらい
「神社仏閣」は神社とお寺をまとめた言葉ですが、2つはお祀りしているものも、お参りの作法も違います。
- 神社:神道の神さまをお祀りする。入口は鳥居で、お参りは「二拝二拍手一拝」が基本
- お寺:仏さま(ご本尊)をお祀りする。入口は山門で、合掌して拝むのが一般的
天満宮や東照宮のように、お寺と間違えられやすい神社もあります。くわしくはこちらの記事で紹介しています。
確認した情報
2026年10月19日に、次の辞書で確認しました。