沖縄のアメリカは北谷のアメリカンビレッジだけじゃありませんよ!金武町「新開地」&沖縄市「コザゲート通り」
沖縄のアメリカン・・・と言えば北谷の「美浜アメリカンビレッジ」をすぐに思い出しますね。
国道58号沿いから見える観覧車が目印。
アメカジショップやライブハウス、サンエーやイオンもあり大型商業施設となっています。
沖縄のアメリカンは北谷だけではありませんよ。
今回は元祖アメリカンな街「金武町の新開地」「コザゲート通り」をご紹介します。
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金武町新開地
金武町に隣接する米軍基地は「キャンプハンセン」
国道329号線沿いに基地のゲート。そのゲートの反対側に目を向けると金武町の新開地があります
出典:たびらい沖縄
日本とアメリカの国旗が掲げられた入口のゲートが印象的。
ゲートをくぐり歩を進めると、ウォールアートな街並みが広がっていますよ。
やはり基地関係の方の利用が多いのか、ほとんどのお店が英語表記です。
印象的だったのはタトゥー屋さんが多かったかな?
ジャケットなどは兵隊さんのお名前が入ったものなどがあり「本物」が手に入りますよ。
元祖タコライス
そして金武町といえば「タコライス」ですね。
パーラー千里がタコライス発祥のお店。しかし沖縄県内にタコライスを広めたのは「キングタコス」って事はご存知でしたか。
どちらのお店も「元祖」をうたっていますが、果たしてどちらがホントなんでしょうか?
実はどちらもホントなんす。
「パーラー千里」「キングタコス」ともに経営者は一緒。
現在は「パーラー千里」はお店を閉めて「キングタコス」一本で営業展開しているみたいですね。
当然「タコライス」を食す!といきたいところでしたが、直前に沖縄そばを食べたこともありタコライスは断念。
しかし、意地でも元祖の味を・・・と思い、タコスを購入。
米じゃないので胃に入ります。
パリッパリのタコシェルにタコミート、チーズ、レタス&トマトの四重奏。
サルサソース多めでいただきましたよ。
店内1階で注文をして商品を受け取り、2階のイートインスペースでいただきます。
もちろんお持ち帰りもできますので、金武湾を見ながら食べるなんてのもいいかもです。
お車は、新開地を入って街の中央付近に公園があります。
そちらの駐車場を利用すれば街歩きに便利ですね。
【金武町新開地 キングタコス】
沖縄県国頭郡金武町金武4244-4
金武町の見どころ
金武町は沖縄県内でも有名な湧水地。
金武ダムをはじめ湧水を運ぶ「金武大川」や「慶武田川」など水道が普及する前に使われていた横井戸水路が今でも見る事ができます。
その湧水は、町特産の「田芋」の栽培に用いられるなど、街には欠かせない自然の恵みとなっています。
出典:あじま~沖縄百科事典
1月~2月はプロスポーツの春季キャンプが行われます。
金武町には陸上競技場やベースボールパークがあり、Jリーグの「コンサドーレ札幌」やプロ野球「東北楽天イーグルス」がキャンプを行うなどシーズン前の拠点となっています。
詳しくは金武町公式ホームページで。
そして来年にはキャンプハンセンの一部返還された土地に「ヒルトン沖縄 金武」が2017年にオープン予定。
オープンを契機に一気にリゾート基調が高まるかもしれませんね。期待しましょう。
コザゲート通り
コザゲート通りに隣接するのは嘉手納基地の入口です。
このゲートから国道330号線へ伸びる通りを「コザゲート通り」と呼びます。
「コザ暴動」が起きた所としても有名ですね。
その昔は基地関係者を相手にショーパブなどが多く点在していたようですね。
今は少なくなったようですが、それでも異国情緒があふれる通りですよ。
出典:コザWEB
上の地図は右側から基地入口で左に向かって国道330号線ですよ~。
その距離は500メートル。日本ともアメリカともとれるチャンプル~な通りをのんびり歩かれてみてはいかがでしょうか。
そんな通りを一本入ると、そこは沖縄市民の普通の生活の街。
少しここで筆者の小言を。
ゲート通り周辺に住む人たちは、基地関係者を相手に商売をする一方で当然、市民の生活もそこにはある。
そんな境界線が道一本で区切られている感じは何とも不思議な感覚だ。
もちろん、基地関係者が入ってはいけないわけではないが、おそらく基地関係者には用事がない生活道路だ。
なんとも、基地問題における共存共栄のせめぎ合いをうかがわせる。
一番街からパークアベニュー通り
平日の日中とあって閑散とした人通りの一番街。
授業を終えたのか地元の中学生がたむろしてた以外は、店舗のおば~が店先に立っているのみ。
居酒屋などもあるので夜や週末は賑わうのかな。どうでしょうか。
次回への宿題ですね。
今回のコザ歩きで一番興味をひかれた沖縄市戦後文化資料展示施設の「ヒストリート」
戦中、戦後の復興の様子を写真や資料で見る事はでき、コザがアメリカ文化と共に歩んできた歴史も展示物から読み解く事もできます。
見ていて悲しくなるような写真は展示されていないので、戦時中の写真はどうも・・・なんて人も安心して入れます。しかも無料で。
その当時に使われていた生活道具。
日本的なやかんやそろばん。英語表記の米袋やしゃれた電話はアメリカの文化ですね。
壁に飾られたドル紙幣やジュースの瓶。
余談ですが、みなさんご存知の「琉球ガラス」
統治下にあった沖縄では、基地関係者が使用したお酒やジュースの瓶を回収し、再度、溶解炉でガラスを溶かして成形。
瓶には緑や青、赤といった色が使われていたため成形時に色んな色が混ざり合います。
結果、独特な風合いの「琉球ガラス」が生まれたんですね。
店内の奥にジュークボックスがあります。
店員の方に言えば無料で音楽が聴けますよ。
お願いして掛けてもらいましたが、ジュークボックスから沖縄民謡が聞こえて来てなんだか変な感じだったな~(笑)
店舗のすぐ近くには、「ヒストリート2」があったのですが、残念ながら展示品入れ替え中で見学ができませんでした。
こちらも次回の宿題にしたいと思います。
【沖縄市戦後文化資料展示施設「ヒストリート」】
沖縄県沖縄市中央1-17-17
最後にパークアベニュー通り
こちらも昔はコザゲート通りと共に栄華を誇った通りでした。当時の名称はBCストリート。(Business Center Street)
年を追うごとに社交的な通りへ変化して行ったため、1980年代に行政のテコ入れで現在のパークアベニュー通りへ生まれ変わりました。
集客ターゲットは日本人向け?かな。店舗もアメリカナイーズしているお店は少なく、おしゃれなお店が多い印象ですね。
沖縄らしく南国の植物が通りを飾ってくれています。スカッと晴れた日にアベニュー散歩がいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
金武町の「新開地」沖縄市の「コザゲート通り」をご紹介してまいりました。
記事へのご意見、ご感想、筆者へのメッセージなどございましたら下のメッセージ欄よりお寄せ下さい。
宜しくお願いします。
で、まとめです。
・基地の街には共存の文化があり、画一を期すことができないチャンプル~な街並みを形成していた。
・アメリカンビレッジでは感じる事の出来ないアメリカがここにはある。
・歴史の背景を知って街歩きをすればこの町はもっと楽しい。
ちなみに沖縄市はコザゲート通り周辺を音楽の街として売り出しています。
オレンジレンジが沖縄市の出身であった事が「音楽の街」を作るきっかけだったとか・・・。
乗っかりかよ!(笑)
コザミュージックタウン歌広場では毎夜ライブが繰り広げられていますよ。
音楽好きの方はこちらも楽しみにされてみてはいかがでしょうか。
次回も沖縄の情報をお届けします。